思いをあなたに・・・第３２話 「笑顔のおまじない」

思いをあなたに・・・第３２話　「笑顔のおまじない」

１．



佐藤
「じ～」

ゴクゴク

西崎
「んっ！？なに？」

キョトン

佐藤
「エヘヘ」

佐藤
「よかった・・・元気そうで！」

西崎
「そう？」

佐藤
「うん」

佐藤
「さっきまでゾンビみたいだったからね」

西崎
「ゾンビはないでしょ？」

優子
「たしかに・・・」


２．



優子
「西崎さん、佐藤さん」

西崎
「んっ！？なに？」

優子
「お水のおかわりは欲しい？」

西崎
「いらないわ！ありがとう」

佐藤
「私も！」

優子
「じゃあコップ片付けるね」

西崎
「あっ！はい！」

西崎
「ありがとう」

佐藤
「はいっ！優子っ！トレーだよ！」

優子
「ありがとう」

カチャカチャ

３．



ジャ～

キュッ！キュッ！

カチャ

ジャ～

佐藤
「あっ～～～もうっ！やっぱりつまんな～い！」

佐藤
「せっかく楽しみにしてた歓迎会が中止だなんてぇ～」

優子
「さとうさん！そんなこと言っちゃダメよ！！」

佐藤
「だってぇ～」

４．



西崎
「いいのよ！優子さん！私気にしてないから・・・」

佐藤
「そうだ！！今から教室に行ってみない！？」

西崎
「えっ！？」

佐藤
「みんなの顔を見れば思い出すかも！！」

優子
「ダメよっ！！頭打ったときは安静にしてないといけないの！」

佐藤
「ちょっとだけだよ！」

優子
「ダメ！！」

佐藤
「でも、どうせ病院まで歩いていくんだから！！それに教室まで歩けなかったら救急車呼べばいい！！早く見てもらえるよ」

優子
「それは・・・」

西崎
「そうね」

優子
「西崎さんっ！！」

５．



西崎
「さとうさん・・・あなたのそういうところ好きよ」

佐藤
「へへ」

西崎
「ときどきキライになるけどね・・・」

佐藤
「あらら」

ガクッ

優子
「・・・・・・」

佐藤
「じゃあ早く行こう！」

西崎
「ええ」

西崎
「うぅ・・・教室に戻りましょう」

佐藤
「うん！」

スッ！

６．



優子
「・・・・・・」

西崎
「・・・・・ゆう・・こ・・・さん？」

スッ！

西崎
「あっ！」

西崎
「ハンカチありがとう・・・・・・・・汗拭いたのだから洗って返すよ！」

西崎
「・・・・・・優子さん？」

フキフキ


７．



優子
「どうして私の周りには頑固な人ばかり何だろうねっ！！」

西崎
「えっ！？」

優子
「一度言ったら私の忠告なんか聞かないんだからっ！！」

プンプン！！

西崎
「・・・・・」

優子
「まったく・・・」

西崎
「・・・・・」

スッ

優子
「フンッ！」

８．



西崎
「ありがとう」

優子
「無理だと思ったらすぐに言ってね・・・・ガマンせずに・・・・」

西崎
「ええ・・・そのときは優子さんにおんぶしてもらうわ！」

優子
「フフッ」

西崎
「・・・・・・」

西崎
「教室に戻りましょう！！」

優子
「ええ」

佐藤
「うん」

ガラ

ビシャ

ガラ

９．



タタタッ

タタタッ

優子
「西崎さんそんなに無理しないでっ！！」

ハアハア

佐藤
「そうだよ！はやすぎっ！！」

ハアハア

ハアハア

佐藤
「倒れるよ！」

西崎
「大丈夫！早く行きましょう」

佐藤
「いや・・・私たちが！！」

西崎
「倒れたら一緒に病院に行きましょう！！さあはやく！！」

佐藤
「・・・・・・・あんな元気な人が病院にったら怒られちゃうよ・・・」

優子
「そうね」

１０．



優子
「でも元気そうでよかった」

佐藤
「うん」

タタタッ

西崎
「なぜかしら・・・早く教室に行かないといけない・・・そんな気がする・・・みんな・・・ちはるさん！」

ちはる
「んっ！？」

１１．



ちはる
「・・・・・・」

女子園児
「どうしたんですか？」

女子園児
「ちはる先生？」

ちはる
「ううん・・・なんにもないよ！ちょっと呼ばれたような気がしたの！」

女子園児
「ちはる先生がきれいだってみんな噂しているんですよ！ねっ！」

女子園児
「うん！」

ちはる
「まあっ！ありがとう！」

女子園児
「えへへ」

女子園児
「ねえねえ！ちはる先生！」

ちはる
「ん！？なあに？」

１２．



女子園児
「ちはる先生はどうしてそんなに髪を長くしてるの？」

ちはる
「んっ！？これ？」

女子園児
「うん！」

ちはる
「昔さくらさんが髪を伸ばしていたからなの」

女子園児
「さくら先生が？」

女子園児
「へえ・・・」

ちはる
「んっ！？」

しおり
「あっ！」

ニコッ

１３．



女子園児
「・・・・・・」

女子園児
「・・・・・・」

女子園児
「じゃあ私も伸ばす！！」

ちはる
「でも伸ばすのはとても大変よ」

女子園児
「でも伸ばす！」

女子園児
「私は長いよ！ほ～ら」

女子園児
「うぅっ・・・・」

ちはる
「本当！長くてきれいな髪ね」

ニコッ

女子園児
「えっ・・・」

ポ～

女子園児
「えへへ！！ちはる先生に褒められちゃった！」

１４．



女子園児
「私たち髪が長いから仲間ですね」

ちはる
「そうね」

女子園児
「・・・・・・」

女子園児
「私も長いよっ！！」

女子園児
「キャッ」

ちはる
「うん！あなたも長くてきれいな髪ね！」

女子園児
「ううっ・・・」

女子園児
「イヒヒヒ」

女子園児
「ちはる先生っ！！」

ちはる
「んっ！？」

女子園児
「私今すぐ髪を長くしたいっ！！ちはる先生やみんなみたいにっ！」

ちはる
「わっ！」

女子園児
「ねえっ！！どうしたら髪の毛伸びるの！？教えてっ！！」

１５．



ちはる
「髪の毛はそんなにすぐには伸びないわよ・・・」

女子園児
「あした？あさって？」

ちはる
「ううん・・・もっとよ」

女子園児
「そんなに待てないよ！！」

ちはる
「短くてもあなたの髪はとてもきれいよ！」

女子園児
「い～やぁ」

ブンブン

女子園児
「ムウッ・・・・・・・・・」

ちはる
「・・・・・・クスッ！」

ちはる
「じゃあ髪の毛を伸ばすおまじないを特別に教えてあげる！」

女子園児
「本当！？」

ちはる
「ええ！本当よ！」

１６．



女子園児
「どんな！？どんな！？」

ちはる
「うふふ」

ちはる
「それはね！」

女子園児
「それは！？」

ちはる
「笑顔でいること！」

女子園児
「笑顔？」

キョトン

ちはる
「そう！笑顔！！」

１７．



ちはる
「髪の毛はとてもはずかしやがりで弱虫なの・・・だから急に伸びろとか言っても怖がって伸びられないの」

女子園児
「・・・・・・・」

じ～

ちはる
「かといって毎日伸びるのを見ていると恥ずかしがって伸びないの」

ちはる
「そんな恥ずかしがり屋で弱虫な髪の毛が好きなのは・・・・笑顔なの」

コクッ

ちはる
「笑顔でいると髪の毛はその笑顔が見たくて早く伸びようとするの！」

女子園児
「じゃあちはる先生も笑顔でいるからそんなに長い髪なんだね！」

１８．



ちはる
「ええ」

ニコッ

女子園児
「じゃあ私も笑顔でいる！！」

ニコッ

ちはる
「わあっ！きれいな笑顔！」

女子園児
「わたしもっ！」

女子園児
「わたしも！」

ちはる
「アハ！みんなとってもいい笑顔よ！」

アハハハハハハハ

しおり
「・・・・・・」

しおり
「あ・・・・・」

１９．



女子園児
「ちはる先生！」

ちはる
「なにかしら？」

女子園児
「でもさくら先生はどうして髪の毛切ったの！？ちはる先生くらい長かったんでしょ？」

ちはる
「うん・・・長かったよ・・・どうして切ったんだろうね？」

ちはる
そういえばいつ切ったんだろう・・・・いつ？髪の毛を切った直後のさくらさんはものすごく悲しそうにしていたような・・・

ガラッ

ワアアアアアアア

ちはる
「ん！？」

２０．



西崎
「ハアハア」

ちはる
「西崎さん！！」

西崎
「ハアハア」

西崎
「なあに？死人が生き返ったみたいな顔をして？」

ニコッ

第３３話へ続く・・・

あとがき


どうにか終わりました・・・・


今回から新型のパソコン「VGC-RM94CUS」でこの「思いをあなたに・・・第３２話」を作成をしました


特に変わったのが「PhotoshopCS3」の自動処理


たとえば「色彩・彩度」の調整・「レベル補正」・「保存」


この３つを手作業でやると１分以上かかったものが２秒足らずで完了する


その上、フォルダー単位でアクションを実行できるため数が多いとその効果がはっきり出ます


ただ使い方がまだ分からないためJavaScriptの書き込み・修正・確認など思いっきり手間取ることに・・・


まだ所々おかしなところがあるので少しずつ直していきます


本当はすべて修正したいんですがそれをやると一ヶ月はかかるので・・・


あとWEB用に加工しても以前みたいな線のつぶれがなくなりすっきりした感じ


まさに驚き、桃の木、山椒の木！！


エレメンツからCS3に移行したからよけいにそう感じるんでしょうね


この後は携帯で見られるようにFlashでの作成をやってみます


・・・大丈夫かな