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思いをあなた・・・第35話 「妖精はいる?いない?」 24 [思いをあなたに・・・]

思いをあなた・・・第35話 「妖精はいる?いない?」


これまでのあらすじ


ちはるの学校に近所の幼稚園から子供達が遊びに来た


幼稚園にはちはるの幼なじみであり先生の「桜」は園児の1人が病気になり病院へ行かなくて鳴らなくなった


代わりに「ちはる」が先生をすることになる


戸惑いながらも子供達と仲良くする「ちはる」だったが1人の少女「恋」が現れた


彼女は西崎の親戚と言うが・・・


その後「西崎が倒れ保健室に・・・」「西崎の記憶喪失」「みずほ先生の豹変」と不可解なことが起き始める


そんな疑問を持ち始めたちはる達に「恋」は告白した・・・


自らを「妖精」だと・・・


あきれるクラスメイト達だったが事情が分かっているもの達はその告白に驚愕した


動揺するちはる達だがまもなく昼食の時間のためみずほ先生が手を洗いに行くように言う


動揺するままに洗面所に向かうちはる達に「恋」はささやく


もう2度と教室には戻ってこれない・・・と





1.

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ちはる
「・・・・・・」



2.

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ピタ


ニコッ!


ニコッ


エヘヘ


また見た


みたみた



「何度も見なくても良いのに!心配性だね!ちはるさんは!」


ニコ


3.

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ちはる
「どこかに行かないか心配なの!さくらさんもいつもこんな感じなのかな?」



「きっとそうでしょうね・・・あの子、人一倍優しいから」


クス


ちはる
「恋ちゃん!桜さんと会ったことあるの?」



「うん」


ちはる
「どこで?」



「ひ・み・つ」


パチ


4.

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ちはる
「秘密が多いんだね・・・恋ちゃんて・・・」
チラ

「うん」

「女の子は秘密を持たないと生きていけないのよ」
ちはる
「ハハハ」
ちはる
「・・・・・・」
西崎
「・・・・・・」
しおり
「・・・・・・」


5.

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しおり
「・・・・・・・」


女子園児
「あ・・・・・し・・・しおり・・・あのね・・・しおりちゃん」


女子園児
「ねえねえ恋ちゃん!」


女子園児
「え」


女子園児
「恋ちゃんて本当に妖精なの!?」


しおり
「!」


女子園児
「!」


西崎
「!」


ちはる
「!」



「ええ!そうよ」


女子園児
「すご~い」


女子園児
「どんな妖精なの?」



「どんな?」


女子園児
「水の妖精とか・・・木の妖精とか・・・」



「ああ・・・」


6.

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「知りたい?」
ニコ


女子園児
「うん!」



「それはね・・・・」


女子園児
「それは?」
「それはなに?ねえねえ!?」


ワクワク


しおり
「・・・・・・」



「・・・・・・」


7.

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「ひみつ」


女子園児
「あ~ずるっ子だ!」



「あはは」


女子園児
「アハハ」


しおり
「バカね!妖精なんているわけないじゃない!」



「あ・・・」


しおり
「・・・・・・」



「・・・・・・」





8.

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女子園児
「でも私のお母さんは妖精はいるって言ってたよ」


女子園児
「わたしも」


女子園児
「私も!」


女子園児
「私も・・・」


しおり
「・・・・・・」


女子園児
「・・・・・・」



「クス」





しおり
「いるわけないじゃない!妖精なんて!」


9.

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女子園児
「さくら先生も妖精はいるって言ってたよ」


しおり
「いないって言ったらいないのよ!」


くわっ!


し~ん


ちはる
「あ・・・・・ケンカはしないの!ね?」


10.

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「ちはるさんは妖精はいると思う?」


ちはる
「え?う~ん・・・そうね・・・」


しおり
「・・・・・・」


ちはる
「うん!いるよ!」


11.

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女子園児
「え!?本当に?」


ちはる
「ええ」


しおり
「・・・・・・」


ちはる
「私にとって妖精は・・・」


クス


ちはる
「あなたたちよ!」


12.


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女子園児
「私たちが妖精なの?」


ちはる
「ええ」


しおり
「・・・・・・」


女子園児
「じゃあ・・・私も妖精なの?」


ちはる
「ええ!そうよ!」


女子園児
「エヘヘ」


キャキャ!


女子園児
「ちはる先生!私はどんな妖精かな?」


ちはる
「望めばどんな妖精にもなれるよ!」


女子園児
「ほんとう?」


ちはる
「うん!」


女子園児
「じゃあ水の妖精!今から手を洗いに行くから!」


パン!


ちはる
「わあっ!」



13.


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ちはる
「じゃあ!みんなの手を洗うのを手伝ってもらおうかな!」


ニコッ


女子園児
「うんっ!いいよ!」


女子園児
「私は風の妖精でみんなの手を乾かしてあげる!」


女子園児
「じゃあ私も!」


女子園児
「私は光の妖精!」


女子園児
「お菓子の妖精!」


ワイワイ


キャキャ


ワイワイ


キャ


女子園児
「よかったね!しおりちゃんも妖精だって!」


ニコッ


しおり
「・・・・・・」


プイ


キュ!


14.

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「クスクス」
「同じこと言ってる・・・」


西崎
「おなじこと?」


佐藤
「ちはるっ!!」


ちはる
「えっ!?」




15.


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佐藤
「追いついたぁ~」


ちはる
「佐藤さん?どうしたの?」


優子
「廊下走っちゃダメだよ!」


トコトコ


佐藤
「いいの!いいの!」


ニコ!


優子
「もうっ!」


ちはる
ゆうこまで・・・
「どうしたの二人とも!?」


優子
「みずほ先生がちはるの手伝いにいけって急に言い出したの・・・・・・私達2人に・・・・」


佐藤
「うんっ!」


優子
「西崎さんの事を心配したのかな?」


ちはる
「・・・・・・」


西崎
「・・・・・・」


16.


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佐藤
「ちはるの事だから道草食ってると思ったんじゃない?実際してたし・・・」


ちはる
「う゛・・・」
「まあいいわ!それじゃあ2人は子供達の後についてきて!」


優子
「うん」


佐藤
「わかった!」


ちはる
「みんな整列して!それじゃあ出発!」


女子園児達
「は~い」


17.


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ちはる
「洗面所に到着~」



「着いたぁ」


ちはる
「んっ!?」



「!!」


ちはる
「・・・・・・・・」
なんだろうこの感じ・・・・



18.



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西崎
「?」


優子
「?」


佐藤
「?」


女子園児達
「?」


ちはる
「・・・・・・・・」


西崎
「ちはるさん?」
「・・・・・・どうかした?大丈夫?」


ボ~


クル


ちはる
「・・・・・・・・・うん・・・ちょっとね・・・うまく言えないけど・・・なんだか・・・」


鈴木先生


「あなた達なにをしているの!」


ちはる
「えっ!」


西崎
「!」


19.


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ちはる
「鈴木先生!」


ズン!


ちはる
「あっ!はいっ!もうすぐお昼なのでお手洗いに来ました」


鈴木
「まだ子供達の手を洗っていないの?」


ちはる
「はい・・・」


鈴木
「他のクラスはとっくに終わっているのに!」


ちはる
「すみません」


鈴木
「早く洗面所に入って手を洗いなさい!」


ちはる
「・・・・・・はい・・・」


クルッ


20.


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ちはる
「みんな今から洗面所に入ります!入り口は狭いので順番を守ってゆっくり入りましょう」


女子園児達
「は~い」


ちはる
「それじゃあ行きましょう」


女子園児達
「は~い」



「ちはるさん先に行って!あとから行くから」


ちはる
「そう?わかった」


スッ


21.


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「ん?」


西崎
「・・・・・・・・」



「なあに?どうしたの?おねえちゃ」
「ん!」


ギラ


ビク!


ちはる
「西崎さん?どうしたの?」


西崎
「ううん・・・なんでもない!」


ダッ


22.


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「ふうっ!やっと行った・・・」


すっ!


「ん?」
「あっ!ごくろうさまっ!」
「力を使って疲れなかった?」


鈴木
「はい」



「よかった」


カチッ



「ときどき倒れる人がいるのよね・・・・・・・」


ファサ!



23.


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「あとの事は頼むわね」


鈴木
「はい」
「・・・・・・」


女子生徒
「あれ?鈴木先生!」
「どうしたんですか?」


24.


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鈴木
「園児が迷子になっていないか見回っているの」


女子生徒
「そうですか」
「それなら洗面所は誰もいません」


女子生徒
「入っていたのは私たち2人だけですから」


鈴木
「そう・・・それならいいわ・・・・」
「あなた達もし困っている子供を見かけたら声をかけてあげなさい」


女子生徒
「はい」


ユラ~ン


鈴木
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」
「私はどうしてここにいるのかしら・・・・・・・・・・・・?」





25話へ続く・・・



24話あとがき


どうにか24話が終わりました・・・


今まで原稿用紙を4枚使って吹き出しや文字など書いてたんですが今回は裏表だけで処理してみました


原稿用紙も結構高いからね・・・


それと一括で公開せずに一枚一枚描いてから公開する方法に変更


なかなか良い感じであげられるんですが、ページ数を多く使ってしまうという失敗も・・・


他にも花粉症でへろへろ状態で描いたんでかなり疲れました


ふうっ・・・


そしていよいよ次から話が急展開します


楽しみに待っていてください


では!!






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